月の誕生については

19世紀以来いくつかの説がある。

その一つは分裂説で、地球と月とが同一の天体から分裂して誕生したとする。

イギリスの地球物理学者ダーウィンGeorge Howard Darwin(1845―1912)の潮汐(ちょうせき)進化説もこれに属する。

これについては力学的な困難が指摘されていたが、近年の月の岩石の分析からその組成が地球のそれとあまりに異なるという結果が出て、兄弟説とあわせ否定されるようになった。

その兄弟説とは、地球と月とが同時に形成されたとする説で、地球が原始太陽系雲中の物質を取り入れて自らを形成していく間に、月もその近傍で形成されていったとする。